今月のスタッフより TCH(不要な歯の接触)について紹介します
今月は、TCH(不要な歯の接触)についてお話しします。
TCHの症状は実に様々…
もしかしたら、長年お悩みの『肩こり』は、TCHによるものかもしれません。
さて突然ですが、こんな経験はありませんか?
“虫歯は無いのに、歯がしみる”
“顎がなんとなく嫌な感じがする”
中には、心当たりがある方もいらっしゃることと思います。
実は、虫歯が無くても歯がしみたり、歯や顎に痛みや違和感を覚える事があります。では、何故このような状態が起こるのでしょうか…
これらの症状は『不要な歯の接触』により引き起こされ、これに伴う様々な不快症状をTCH(Tooth
Contacting Habit)といいます。
歯は、どのような時も接触していると思われがちですが、実は、私たち人間は、会話や食事以外で上下の歯は接触しておらず、実際の歯の接触時間は、1日で20分以下とも言われています。
しかし中には、仕事や家事など何かに集中した場合に、歯を接触させている方がいらっしゃいます。
顎の筋肉は、強く噛みしめずとも、歯を軽く接触させるだけで働き続けるため、接触時間が長くなればなるほど、筋肉は疲労し、不快症状の発生にがります。
また、このような状態が続くことで、組織の血流が悪くなり、痛みを感じやすくなる。といった悪循環を招くことも…
以下に、TCHでみられる症状を記載しますのでご参考下さい。
せっかく定期検診に通い、虫歯や歯周病対策をしても、TCHが原因で歯を抜く…なんて事は避けたいものです。
生涯、ご自身の健康な歯を維持するために『TCHの治療』にもご注目頂けたらと思います。
記載された症状以外でも、気になることがあれば、どうぞお気軽にお話し下さい。
皆さまの健康なお口を保つ為に”菌”だけではなく、”筋”にもご注意下さい(笑)
さて、10月は今井田千恵先生による、顎関節症についてです。お楽しみに。
今井田千恵
大学病院で先端治療を学んだドクターです。