今月のスタッフより 顎関節(がくかんせつ)症をご存知ですか?
顎関節症とは、
「あごが痛む(顎関節痛)」
「口が開かない(開口障害)」
「あごを動かすと音がする(顎関節雑音)」
などの症状が1つでもみられる状態を言います。
あごの関節の病気で最も多いとも言われており、成人の約50%に顎関節に何らかの症状がみられるという報告もあります。
顎関節は、私たちが話したり、食事をしたりする時に動く関節です。この関節が痛かったり、動かなかったりすると日常生活に支障をきたします。そのため、顎関節症で顎関節痛と開口障害が認められた場合、治療を行っていきます。
主な治療は以下の3つです。
「投薬処置」
「認知行動療法」
「スプリント療法」
まずは「投薬処置」です。
顎関節の痛みが強すぎる時には鎮痛剤を、顎関節周囲の筋肉が緊張しているときは筋肉を和らげる薬を処方します。概ね、1~2週間服用してもらいます。
次に「認知行動療法」です。
顎関節症を引き起こす原因を知り(認知)、それを取り除いていく(行動)方法です。
原因の多くは、癖や悪習慣によるもので、先月紹介した「TCH」も大きく関わってきます。
これらに加え、「スプリント療法」を併用することもあります。
スプリントを夜間使用し、噛みしめ時の顎関節の負担を軽くする方法です。
また、開口障害がある時は、開口訓練を行うこともあります。
顎関節症は、誰にでも起こりうる病気です。
あごに異常を感じたら、お早目にお知らせください。
さて、11月は古川朋樹先生による「口臭でお悩みの方へ」です。お楽しみに。
古川朋樹
ジャニーズ系のイケメンです。
地元、郡上の山育ち、素朴でやさしい人柄です。