12月22日 中日新聞 子供の健康と口腔治療
Q
24歳妊婦です。美しい歯並びの子に育てたいのですが、私にできることはありますか。
A
歯並びは成長の履歴書です。子供の命を育む大人ができることはたくさんあります。
・胎生期日やわらかくあたたかい子宮でいてください。命にとって温度は大切です。
・哺乳期‥母乳でも人工乳でも、赤ちゃんの唇が朝顔の花のように外側に向かって大きく開き深く乳首をくわえた状態で哺乱します。毎回毎回この形で哺乳することで顎が大きくなり噛む筋肉が育ちます。
二~二歳手づかみ食べ、前歯がぶり(前歯で咬みちぎる食事)が基本です。手と口を使えば使うほど脳は成長します。
言葉もしっかり話せるようになります。
三歳以降‥前歯がぶりを続けましょう。食卓に水分は置かず、自分の唾液を使うことを覚えさせます。人間は、上から下に、中心から末端に成長していきます。上である口に刺激を与えるとともに体の中心である骨盤をしっかり動かす外遊びも大切です。
食べること、動くことをたくさん味わって成長した子供は、一生良い歯並びでいるための三条件
①良い姿勢
②鼻呼吸
③舌が上顎についている。
を自然に獲得しています。
便利で動かなくても生活できるようになってしまった現代、愛情と共に適切な負荷をかけてあげることが健やかな成長へ導く鍵だと感じています。