歯間のケア

「歯と歯の間に以前よりすき間ができて気になるんだけど・・・」という質問を多く受けます。

『歯茎がやせる』事を私達は『歯肉が退縮する』といいます。

この退縮は生理的なものと、病的なものとあります。

生理的には年を1つとると0.02mmずつ歯肉は退縮するといわれています。

これはどなたにもある加齢現象なので避けることはできません。

その退縮によってできるすき間(歯間空隙といいます。)をいかにケアするかが大切なのです。

毎日歯間ブラシやフロスなどでケアする事をおすすめしています。

また、病的な歯肉退縮は歯周病やくいしばり、悪い噛み合わせ、虫歯や不良な被せ物などもその原因になりうるので定期的なチェックも必要になります。

そのほか歯周病で歯肉が腫れていて、本来あるべき歯間のすき間がなくなっている人もいます。

(1)

歯肉が腫れてぶよぶよの状態

(2)

治療後

(1)の写真の歯肉は歯周病で歯茎が腫れてしまっています。

腫れてすき間が埋まってもそこは細菌だらけ。口臭の原因にもなりますし、歯はどんどんぐらついていきます。

一度歯周病で大幅に溶けた骨は戻らないので、治すためにはプラーク、歯石の除去、歯周内科による除菌などで健康な歯肉を取り戻していきます。

歯肉は引き締まり、溶骨した位置まで退縮するので(2)の写真のように一見歯茎が痩せ、歯は長くなり気になるかもしれませんが、(1)より(2)のほうが私達プロからみたら

美しい状態なのです。(引用GCデンタルなぜなに?)

年齢によって歯間があいたり、歯の色が黄ばんだりは多少はあってもピンクの歯肉であることが一番素敵なことなんですよ。

歯間のケアを欠かさず行いましょう。

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