親知らずの抜歯~注意することはあるの?~
親知らずを抜歯することになったけど、注意することってなにかありますか?という質問をよく受けます。
もちろん注意してほしいことや、ひかえてもらいたいこともありますので、今回は親知らず抜歯の時の注意点についてお話しします。
抜歯当日の体調は万全に!
もし、抜歯当日に具合が悪くなってしまった場合は、無理せず抜歯を延期しましょう。
気分が悪いときに麻酔をすると脳貧血を起こしてしまうこともあります。
また、お食事はいつも通り食べてきてください。
お腹がすいた状態で麻酔をして気分が悪くなってしまうこともありますし、抜歯後はすぐに食事できませんので、しっかり食べてきてください。
抜歯後は血流のよくなることは控えましょう
せっかく出血が止まったのに、血流がよくなるとまた再度出血することがあります。
そのため、抜歯当日の激しい運動、熱いお風呂での入浴、過度の飲酒などは控えてください。
出血してきた場合は、ガーゼを20分ほど噛んで止血します。ガーゼがない場合はティッシュでも大丈夫です。
歯磨きは傷口を避けて
抜歯当日は抜歯窩の周りのブラッシングは避けてください。
ブラッシングする際も、抜歯窩に歯ブラシがあたらないように丁寧にほかの歯を磨きましょう。
うがいする場合も過度のうがいは厳禁です。
うがいをたくさんしてしまうと、せっかくなおろうとして血の塊(血餅)ができてきているのに、流されてしまいドライソケットなどになることがあります。
出されたお薬はきちんと飲みましょう
医院から出されたお薬はきちんと飲むようにしましょう。
抜歯後数分から数時間で麻酔が切れてきます。その時に痛みがでてくる方がほとんどですので、我慢せずに痛み止めを飲みましょう。
抗生物質などを処方された場合はきちんとのみきるようにしましょう。
麻酔が切れるまで注意が必要
麻酔が切れるまでは、歯茎や頬の感覚が鈍っています。
そのため、食事などには十分を付けてください。感覚が鈍いので、食事中に誤って頬を噛んでしまったり、火傷をしてしまうこともあります。
腫れている時は冷やしすぎに注意!
難しい抜歯や、下の歯の抜歯の場合頬まで腫れることがあります。
腫れている時は、水を絞ったタオルで少し冷やしましょう。しかし、冷やしすぎると傷の治りが遅くなったりするので、直接氷や保冷剤で冷やすことはやめましょう。
気になる症状が続く場合は連絡を
出血がだらだら止まらない、腫れや痛みがいつになっても引かないなどの場合は、我慢せずに早めに歯科医院に受診しましょう。