Q6 子どもの頃、左下奥歯の永久歯を抜歯してそのままです
Q 31才の主婦です。子どもの頃、左下奥歯の永久歯を抜歯してそのままです。噛み合わせのこともあり、最近気になります。何らかの処置が必要でしょうか。
A
歯は単独で働かず全体で歯列弓(アーチ)を作り安定した形と機能を保っています。
抜歯したまま放置すると抜けた場所に両側の歯が倒れこみ(傾斜)かみ合う相棒の歯が伸びてきます(挺出)。
食べ物が詰まりやすくなり、歯は磨きにくく部分的には虫歯や歯周病の原因となり、全体的には顎の運動の障害となり顎関節症などの原因となります。
このように歯を抜けたまま放置することは悪い結果を生みます。
治療は通常両側の歯を削り固定式の歯を入れるブリッジが一般的ですが歯を削ることに抵抗のある方は取り外しの義歯(入れ歯)でもかまいません。歯は削りたくない入れ歯もいやという方はインプラントという手がありますがこれは保険が使えず自費診療となります。
いずれにしても選択が多いので主治医の先生とよく相談して納得のうえ自分のスタイルにあった治療を受けてください。